新 刊 紹 介 |
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書籍名 | キーパーソン・マーケテイング | ||||
著 者 | 山本 晶 | |||||
出版社 | 東洋経済新報社 | 発売日 | 2014/04/04 | 価 格 | 1.500円+税 |
著者は、慶応義塾大学大学院経営管理研究科(慶応義塾大学ビジネススクール)
准教授。
1996年慶応義塾大学法学部卒業。外資系広告代理店を経て、2001年東京大学
大学院経済学研究科修士課程修了。2004年同大学院博士課程修了。博士(経済学)。
東京大学大学院助手、成蹊大学経済学部専任講師、准教授を経て、2014年4月より
現職。
インターネット上のオンライン・コミュニティで、消費者が製品やサービスについての
感想をどのようにして発信しているのか、そうした消費者の行動や投稿によって
別の消費者はどのような影響を受けるのか。インターネット上の対人影響やクチコミに
ついての研究が現場実務の課題に沿う形で書かれています。
(第1部 )影響力を及ぼすキーパーソン
・インターネットで消費者は変わったか
・発信する消費者とクチコミの存在感
・クチコミが効くカテゴリー、効かないカテゴリー
・キーパーソン、オピニオン・リーダー、イノベーター
(第2部)キーパーソンをビジネスに活用する
・キーパーソンを動かしてヒットをつくる
・クチコミ・マーケテイングがうまくいかない理由
・消費者(キーパーソン)と一緒に商品をつくる
(第3部)キーパーソンと消費者行動のメカニズム
・クチコミ受信者の消費行動とクチコミの影響力
・影響力が大きいのは似ているふたりか、似ていないふたりか
・ソーシャルメディア・マーケテイングの注意点
著者は「はじめに」で、「この本はビジネスの現場の方から投げかけられた質問に
答えたい、というモチベーションで書かれた・・・実際、執筆当初はQ&Aの方式で・・・
現場からの実際の質問を使い、それに答える形で書いていたのです。」と述べている
ように実務の課題について共同調査等をもとにして理論的にもわかりやすく書かれて
います。
また「あとがき」では、「マーケテイングや経営学といった、比較的実務と学問の
世界が結びついている世界でも、実務と学問の間にはまだまだ溝があるようです。
・・・でも、わたしはこの溝を少しでも埋められたらいいな、と思っています。」
「この本を読んで、研究って意外と仕事に使えるんだな、と感じて、本書で紹介した
理論やモデルを仕事に応用するビジネスパーソンが生まれると嬉しいです。」と
結んでいます。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)