▼今回は「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)「遠足型消費の時代」(共著 朝日新書)等
の著作で今注目されている古市憲寿氏(27歳、東京大学大学院博士課程在籍、
有限会社ゼント執行役)を講師にお招きし、ご自身を含む最近の若者像についてお話し頂きました。
▼若者がモノを買わないって本当?ムラムラする若者たち―ムラ社会に生きる、
消費による自己実現からコミュニケーションによる相互承認の時代、
情報→オピニオンリーダー→一般人……「この人だから買おう」等、
研究と実感をふまえてのお話でした。
▼<質疑応答>では
「われわれの世代(40代)は消費=レジャーと思っていたが、今の若者はどうか?」
「今20代の若者が30代、40代になった場合、どうなのだろうか?」
「次の次の世代の若者も同じなのだろうか?」等々の質問が出ました。
いま「つながり」意識が表面に出てきている。「つながり」とは何か。
古市講師は、それを「承認欲求」であるという。
社会的承認と(友人間の)相互承認である。だからムラをつくり、ムラに住むようになる。
だとすればそうした「ムラ」の中で「モノ」は若者とどうつながっているのか、
それを考えてゆくのが若モノ・マーケティングの課題になるのだろう。
(マーケティング共創協会 座間忠雄)