第1094回 マーケティング創造研究会 |
日 時 |
2013年7月25日(木)14:30~16:30 |
テーマ |
コンビニ進化とおいしさ変化 |
講 師 |
消費生活コンサルタント 加藤直美 氏 |
▼今回は、長年、コンビニ食を研究され、『コンビニ食と脳科学―「おいしい」と感じる秘密』
(祥伝社新書)等の著書を著している加藤直美さんをお招きして、コンビニ食のおいしさの進化と
今後の方向性についてご解説頂きました。
▼“コンビニ食”進化の理由
・コンビニ客層の変化
・人口構造の変化…標準世帯の消滅
・外食→内食化はホントか…?
▼コンビニ流ライフスタイル変化の捉え方
・消費者の食への志向…簡便化志向、手づくり志向ともに増加の背景
・年代と世帯で食生活はこんなに変わる!
▼“コンビニ食”おいしさの見せ方
・おいしさを視覚化する
・普遍的、文化的、地域的なおいしさの違い
・“おいしさ表現”の変遷と“コンビニ食”の変化
・“おいしさ表現”の磨き方、活かし方
▼特に興味深かったのは、<おいしさの見せ方>で、
・とろ~り とろける とろりん とろとろ 「ろ」音の効果
・おいしさの要因とおいしさの感じ方・表し方
・脳内における連合と判断(学習と記憶)
・普遍的なおいしさ/文化的・地域的なおいしさ
・出汁マップ・醤油マップ
・テクスチャ表現の階層性と連想される食品
・テクスチャ表現における言語感の多層構造
等々は、長年、コンビニ食を研究してきた加藤さんの面目躍如の感がありました。
▼余談ですが「千切りキャベツ」を袋詰めにしたら売り上げが2倍になったというお話がありました。
これは私(座間)も日頃愛用しています。
洗う手間も細く刻む必要もないので大変重宝しています。
さらにニンジン、玉ねぎ、長ネギ等々も「千切りキャベツ」のようにしてくれると助かります。
▼最近の商業誌「激流」7月号に編集長がセブンイレブン会長の鈴木敏文氏に
インタビュー対談した記事がありました。
鈴木氏は「セブンイレブンは創業以来、消費者目線を基本に品揃えしてきた。
今後もさらに徹底していく」と語っています。
その目線が衰えない限りコンビニは今後も進化を続けるだろうと思います。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)