第1153回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年4月13日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「“文具を通して見る 新商品開発競争の楽しみ方」 | ||||
講 師 | 文具王 高畑 正幸 氏 |
今回は、テレビ東京「TVチャンピオン」内で実施された「文房具通選手権」において
3連続優勝(1999年、2001年、2005年)を果たし、「文具王」の座に就任。
2000年、サンスター文具に就職。商品本部に10年間所属したのち、マーケティング部
に転属。同社の社員としての勤務のかたわら、文房具についての執筆・講演活動も
行い、2012年9月より個人活動を開始、活躍されている高畑正幸講師をお招きして、
「文具を通して見る新商品開発競争の楽しみ方」についてお話し頂きました。
文房具市場とユーザーの変化
ヒット商品に続くバリエーションの爆発的連鎖
同じテーマに対する異なるアプローチ
売り場に応じた情報量
メディアを持つ店頭
日常の些細な引っかかりを拾い集める
外に出すことで自分を通す
・アナログは必ずしもローテクではない ・スマホ、ボールペン、万年筆、毛筆の情報量
の違い・進化した消しゴムの形 ・シャープペンシルの進化 ・針なしステープラも約100年
・はさみの開発―角度から引き切りへ ・ペットボトル型えんぴつけずり ・文房具売り場
の実験等々のお話から、ふだん何気なく使っている文房具の商品開発・市場開発の歴史、
移り変わりを興味深く知ることが出来ました。
また ・インデックスに一工夫 ・アイデアは突然やってくる ・文字では見えない音を
メモる ・見えるままをメモるというお話や最後に文具王の日常(ありふれた日常の中に
面白いことはいくらでもある) ・三日坊主 ・読書と非言語知識の蒐集 ・観察・記録
するというお話も大変示唆に富む内容でした。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)