Zama book

2013年04月25日
「ファッションフード、あります」畑中 三応子 著
  新 刊 紹 介 出版社内の書籍情報へ飛ぶ
書籍名 ファッションフード、あります。
著 者 畑中 三応子
出版社 紀伊國屋書店 発売日 2013/3/1 価 格 2.400円+税

副題は「はやりの食べ物クロニクル1970~2010」。
著者は『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論新社)元編集長で、
現在は編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。

「現代の日本では食べ物まで「新しい」という価値観が支配し、
 激しいはやりすたりを繰り返している。
 料理編集者として食の流行現象を実地で観察し、楽しんできた私は、
 このようにファッションとして消費されるようになった流行の、
 特に外来の食べ物を節操なく新しいものを求めてきた日本文化への
 皮肉と愛をこめて「ファッションフード」と名づけようと思う。」(「はじめに」より)

【主な目次】
・ファッションフード前史(江戸から戦前まで)
・本格的なファッションフード成立元年(1970年代)
・「グルメ」に浮かれた激動の10年(1980年代)
・自己増殖するファッションフード(1990年代)
・拡散するファッションフード(2000年代)

食の情報化時代とは、ハラだけでなくアタマでモノを食べる時代。
と同時に、モノとしての食べ物から情報だけが分離し、
食の情報そのものがファッションとして享受される。
1870年代からの「アンアン」「ノンノ」「ハナコ」その他の女性誌記事等の情報を折りこみ、
食の情報化、ファッション化の推移を追っている。いろいろな食品名、飲料名が出てきて、
まさに食文化、食品・飲料の戦後史とも言える。副題の「はやりの食べ物クロニカル」である。

本文だけで350ページあるので読むのにちょっと時間がかかるが、
食品・飲料の実際の写真図も豊富で読みやすい。
食品・飲料関係の若いマーケターの方には、現在の食品・飲料が
どのような歴史の延長にあるのかを知っておく、という意味でお薦めです。

また、経験のあるマーケターの方にとっては「ああ~こんなことがあったよなあ」
という懐かしさと感慨の湧く書だと思います。
ただ内容がファッションフードなので本の表紙や目次、紙色がファッショナブルなことを
評価する人もいます(アマゾンの書評)が、私は内容本位に本を読みたいと思う世代なので、
ちょっと、という感じです。

また、強調したい語句が文章の文字の3倍近い大きさになっているのも目障りでした。
それに比して、「参考文献」の文字が小さすぎるのが老眼にとっては読み辛かった。
といった面はあったが、内容は参考になりました。
ご一読の価値があると思います。

(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)


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