Zama book

2013年04月26日
「集合知とは何か―ネット時代の「知」のゆくえ」西垣 通 著
  新 刊 紹 介 出版社内の書籍情報へ飛ぶ
書籍名 集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ
著 者 西垣 通
出版社 中央公論新社 発売日 2013/2/22 価 格 820円+税

西垣先生は40年以上にわたって情報学研究に携わってこられた著名な東京大学大学院教授です。
インターネットに代表されるIT技術の進歩を念頭に置いて集合知について論じている。
IT技術の未来の進化の方向性として期待されるのは、「人間集団を感性的な階層から活性化し、
集団的な知としてまとめ上げる」ことであり、社会の安易な(将来に対する見識、ビジョンを欠いた)
IT化に対して強い警鐘を鳴らしている。

また本書は単にITと社会について述べているのではなく、科学・技術と人間の心との関係についての
洞察を基底においている点で、他のIT関連本には見られない深さを持っていると思われます。
特に第三章「主観知から出発しよう」では「クオリアと心」についてとりあげて

「・・・脳はいまもっとも注目されている研究分野の一つである。
 ・・・・これらの先端技術を利用すれば、これまで推察することしかできなかった
   心のありさまも科学的に分析できるだろうというわけである。
   とはいえ、すべての心のはたらきを脳の活動だけに帰着させるのは、どうも無理がある。
 ・・・・能天気な脳科学者のなかには、脳さえ研究すれば心がわかると信じている者も
          いないではない。だが、彼らはむしろ「心」という存在を頭から無視しているのだ・・・」
 と述べている。

いまマーケテイングの世界で注目されている脳科学の知見を基にした「ニューロマーケテイング」
も脳測定の技術だけではなく、「心」の洞察が伴なっていないとあまり役に立たない危険性が
あるように思います。

(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)
 
 
 

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