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2013年08月02日
「開発チームは、なぜ最強ブランド「瞬足」を生み出せたのか?」アキレス株式会社「瞬足」開発チーム 編
  新 刊 紹 介 出版社内の書籍情報へ飛ぶ
書籍名 開発チームは、なぜ最強ブランド「瞬足」を生み出せたのか?
著 者 アキレス株式会社「瞬足」開発チーム
出版社 ユーキャン学び出版 発売日 2013/7/12 価 格 1.300円+税

アキレス(株)開発の「瞬足」は、初年度2003年度以来、売り上げを伸ばし、
ここ数年は、毎年600万足前後の売り上げを維持、12年度には累計4,000万足を突破しました。
年間150万足売れれば大ヒットといわれる子ども靴市場で大ヒットした秘密は何か。
本書は、第三者の視点からの分析ではなく、「瞬足」開発チームの方々全員によるものなので
とてもリアル感があります。

90年代半ばから2000年代初頭の時期、少子化、消費者の嗜好の変化、
GMSをはじめとする大口販売先の変化等々から、ジュニアスポーツシューズは
逆境に追い込まれていました。
そうした状況の中で、どのようにして「瞬足」が開発され、大ヒットしたのか。
「私たちは緻密なマーケテイング理論などもち合わせていなかったからです。」
「靴づくりに関する知識の蓄積と技術力には絶対の自信がありましたが、
新しいことを始める、発想を大胆に転換させるということは不得手でした。」
という状況の中で「瞬足」開発の苦闘が始まります。

数々の事実、エピソードが紹介されていますが、一番興味深かったのは、
子どもの靴の徹底的な「定点観測」です。
土日や祝日に子どもが街に遊びに出る日、街角でシャッターを切り続ける。
情報の宝庫である「運動会」を13年間撮り続ける。
正にいまマーケテイングで関心を持たれている「行動観察」を実行しています。
また「私たちは市場や消費者動向を調査する際、アンケートやモニター調査をそれほど重視しません。・・・
それらを通した回答はどこかかまえた、本音を外したものになりがちだと感じます。」
というのも興味深い記述です。

三宅秀道氏(東海大学専任講師 著書「新しい市場のつくりかた」)は、
弊協会6月「マーケテイング創造研究会」で、新しい市場や商品価値の創造には
サイエンス(技術)とアート(文化)、特にアート(文化)が大事と話されています。
「瞬足」の開発も長年培ってきた技術を基に新しい価値の創造に成功した
事例といえます。

(マーケティング共創協会 座間 忠雄)
 
 

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