Zama book

2013年11月26日
「『若者』とは誰か」浅野 智彦 著
  新 刊 紹 介 出版社書籍情報ボタン
書籍画像 書籍名 「若者」とは誰か  ~アイデンティティの30年~
著 者 浅野 智彦
出版社 河出書房新社 発売日 2013/08/13 価 格 1.500円+税

 著者は東京学芸大学教育学部教授。専門は社会学(自己論、アイデンンティティ論、
物語論)で著書に『自己への物語的接近』(勁草書房)、『若者とアイデンンティティ』
(編著、日本図書センター)、『検証・若者の変貌』(編著、勁草書房)等がある。

 1980年に当時大学生であった田中康夫が消費社会とアイデンテイテイの関わり、
その変化について小説『なんとなく、クリスタル』を著し、当時の若者の風俗を鋭く描き出す
若手作家として華々しくデビューした。消費社会を生きる人々のアイデンテイテイ感覚に
ついて、何を消費するかによってその人が何者であるのかが示される現象を描写した。

 本書は、1980年代以降、今日に至る30年間の若者達のアイデンテイテイの成り立ちに
ついて考察されている。

 個性を尊重する教育の登場(教育改革)、若年労働市場の縮小、個性という考え方が
消費の領域から輸入された、個性尊重教育から多元的自己へ、オタクの浮上、「繭化体」と
「独身者の機械」、友人関係の濃密化、過剰なコミュニケーション/過小なコミュニケーション、
状況志向化する友人関係と自己の多元化等々から考察されている。

 20代の若手社会学者として多数の著書を出し、TV・雑誌等のメディアでも活躍している
古市憲寿さんの著書『絶望の国の幸福な若者たち』でも、若者世代にみられる「つながり」
意識について、その根源には「承認欲求」があり、そのために若者たちはムラをつくり、
ムラに住むようになると論じている。
 浅野智彦氏はそうした若者たちのムラつくりの背景を教育制度、産業構造、消費社会、
自己アイデンテイテイの成立等の視点から論じている。

 若者の生活や消費行動の原点を理解する一助になると思います。

(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)


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